屋根塗装・塗り替え・屋根塗替えの知識

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2022年3月5日 19:31

金属屋根 塗装 塗り替え

雨といの塗替え 施工例 金属屋根 瓦棒

トタン・アルミ・金属屋根 施工例

軽量で加工性に富んだ種類ですが、耐候性にも様々な種類があります。欠点は錆びの発生と雨音が聞こえやすいなど。長期メンテナンスには下地処理と錆び止め塗料の厚さとがポイント。

夏季には表面温度が上がり屋根裏の高温化で室内の温度上昇が起きることから「遮熱塗料」の選択も有効です。

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スレート屋根 塗装 塗り替え

スレート屋根薄型スレート屋根の塗り替え後の写真

スレート屋根 施工例

住宅用平型化粧スレート屋根は薄く軽量ですが、屋根の表面塗装の劣化から、微生物の発生や水分の蒸散による屋根材自体の反りが発生します。

製品名から「カラーベスト」「コロニアル」などと呼ばれることが多く、製造年代の古いタイプでは屋根の成分にアスベストを含有しています。

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瓦屋根 塗装 塗り替え

瓦屋根 施工例

瓦は日本瓦と洋瓦に大別され、日本瓦は和形、洋瓦は洋形とも呼ばれます。

日本瓦の形は、丸瓦・平瓦・役瓦(役物瓦)の3つ。

主な丸瓦と役瓦の形

主な丸瓦の形の画像 主な役瓦の形の画像

!平板瓦と平瓦は異なる物・形がまったく違います

平板瓦と平瓦の形の違いの画像

瓦の形状区分

JIS規格の形状区分上ではJ形(和形)、S形、F形(平板瓦を含む洋形)が代表的で約80%を占めています。

和瓦の形状 
それ以外の形状では、寺社に多い本葺形やスパニッシュ形(西欧風本葺形)など。 その他の和瓦形状 本葺き瓦


瓦は「粘土瓦」「セメント瓦」の種類があり、焼き方や表面の処理法により区別されます。
形は様々で、J形(和形)、F形(平板)、S形等があり、家の形状に合わせて使い分けられ釉薬の種類によっては表面のつやに違いが見られます。

セメント瓦 J形プレスセメント瓦 F形陶器瓦 F形スパニッシュ形

粘土瓦

粘土を瓦の形にし高温の窯で焼きます。粘土瓦は「釉薬瓦(陶器瓦)」と「いぶし瓦」「無釉瓦」に分かれます。
JISの製法区分では「塩焼瓦」は釉薬瓦に含まれます。

粘土瓦の種類

陶器瓦
表面に釉薬(うわ薬)を塗りガラス質の保護膜を持つもので酸性雨に強く色合いも豊富
いぶし瓦
焼成の最終に瓦をいぶし、炭素を主成分とする膜を与えたもので表も裏面も銀色
無釉瓦
釉薬を使わないで焼き上げたもの。素焼き瓦・練り込み瓦・窯変瓦などの種類

いぶし瓦と釉薬瓦の色の違い・釉薬瓦の裏面の色

いぶし瓦と釉薬瓦の色の違いの画像       釉薬瓦の裏面の色の画像

いぶし瓦 :社寺や城など日本建築に多用され、表面の炭素膜は年月を経ると味わい深い色合いに変化します。水が浸透しやすく「塩害」や「凍害」が起こりやすい。

塩焼瓦(しおやきがわら):釉薬を使わず素地のまま焼きながら、塩を投入して作られ赤褐色、別名「赤瓦」。三州で開発され、吸水率が低く凍害や変色も少ない。

塩焼き瓦の形と色合い

塩焼き瓦の形と色合いの画像

粘土瓦の3大産地

三州瓦
愛知県西三河地方 「塩焼瓦」の唯一の産地 三州陶器平板(F型)瓦が新築に多用される
石州瓦
島根県石見地方  焼成温度が高いため(約1300℃)強度に優れ寒冷地向き
淡路瓦
兵庫県淡路島  いぶし瓦の全国一の生産量

セメント瓦

セメントと砂で作られ基材には防水性が弱いために表面に塗装による皮膜が作られます。以下の2分類です。

厚形セメント

旧来の厚形セメント瓦の写真

旧来のセメント系の厚形は吸水性が高く定期的に塗装メンテナンスが必要です。下塗り塗料の選定次第で密着不良が起こりやすく、頻繁な塗り替えにより塗装面に段差が生じたり巣穴が発生しやすいタイプの屋根です。

塗り替えでは、はがれている部分の下地処理や施工時の吸水率の確認など意外に難しいポイントのある屋根材です。

施釉(せゆう)セメント瓦

厚形セメント瓦の画像 釉薬の塗られていないプレスセメント瓦の退色の画像

施釉(せゆう)セメント瓦は釉薬瓦に使う釉薬で表面処理をした厚形スレートです。防水性も長持ちします。

防水性には優れていますが、経年後に北面の藻の発生や南面の色あせなどの現象が目立ってきます。藻の発生は圧力を調整した洗浄クリーニングで美観を回復できます。

セメント瓦とコンクリート瓦の見分け方

セメント瓦とコンクリート瓦の見分け方の写真

成形するときの切り口の形状によりコンクリート瓦との見分けをします。セメント系は水垂れ部(切り口)が平らです。

塗替えでは厚形セメントとコンクリート瓦との区別を判定することが重要です。使用する塗料も一般的に異なります。

種類を間違いやすい瓦の例

プレスセメント瓦 商品名:シーファー33

プレスセメント瓦 商品名:シーファー33

屈曲した部分は凸凹していますが、小口部は平らになっています。

この屋根はプレスセメント瓦でモニエル瓦のようにスラリー層【セメント・砂・骨材・顔料懸濁液の水和硬化層(着色されたセメント材料)により構成されている層】はありません。

工場生産で焼き付け塗装がなされています。経年後には色あせや巣穴が発生します。

コンクリート瓦

コンクリート瓦(乾式洋瓦 ホームステッド)
     ▲モニエル瓦 ホームステッド

モニエル瓦 センチュリオン
     ▲モニエル瓦 センチュリオン

厚形スレートよりセメント量が少ない硬練りのモルタル(水分2~8%)をロール押し出し・パレット成形します。

着色スラリーと呼ばれる無機質着色材の上にアクリル樹脂のクリアー塗料を塗った瓦です。

表面の「スラリー層」と呼ばれる粥(かゆ)状の膜が劣化すると防水性が低下します。

モニエル瓦の塗り替え後の塗膜ハガレ

モニエル瓦の塗り替え後の塗膜ハガレ

スラリー層の除去・高圧での洗浄や専用の下塗り塗料の塗布など、工程が特殊で徹底した下地処理が要求される屋根材です。

仕様に問題のある場合には塗り替え後、早期に塗膜のはがれが生じます。

画像に見られる塗膜の剥離現象は、高圧洗浄や下地処理の段階でのスラリーの除去が不十分であったか、専用の下塗材を使用しなかった可能性があります。モニエル瓦の塗替えにはしっかりとした知識を持った施工業社が適しています。


主なコンクリート瓦の名称(商品名)

製造メーカーによる分類 乾式洋瓦の商品名

モニエル瓦
センチュリオン ・ ホームステッド
クボタ洋瓦
パラマウント ・ パラシェイク
スカンジア瓦
スカンジアSS 

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アスファルトシングル屋根 塗装 塗り替え

アスファルトシングル材の画像

アスファルトルーフィングの表面に細かい砂利を付着させ、着色加工した屋根材です。軽く柔軟性があり形状の自由性に優れています。
旧来の例ではカビ・コケなどが発生しやすく反りや欠損などが目立ちます。

防水層を失うと微生物の発生と基材の劣化が進行します。塗り替えでは部材の補修や丁寧な洗浄工程・専用塗料での仕様を組む必要があります。一般的につや消し塗料で塗り替えます。近年製造された商品は防水性や耐候性が大幅に改良されています。

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金属瓦 塗装 塗り替え

金属瓦 施工例

金属瓦

鉄やアルミ、ステンレ鋼板やガルバニウム鋼板などの種類があり耐候性もさまざまです。 軽量でデザイン性に優れています。劣化程度が進行した塗替えでは金属系屋根の塗替え仕様に準じて施工するのが一般的です。

あまり早い時期に塗替える場合には下塗りに特殊な材料を必要とします。素地への研磨処理(目あらしと呼ばれる工程)を怠ると、塗り替え後に早期に剥離する場合が見られます。瓦の形状によりエッジ部分からの塗膜厚の減少や軽微な錆の発生に普段から注意が必要です。

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